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講師に「訊く」
「実践リーダーシップ入門」
『変革の時代に求められるリーダーシップとは』
講師:吉村啓邦氏
(インパクトジャパン株式会社ファシリテーター)
特に最近のビジネスパーソンの間でリーダーシップが注目されている理由、時代背景を教えてください。
リーダーシップが「将来を明示する」ことであると定義すればの話しですが、それだけ現代は先行きの不透明感が強いということでしょう。大まかに言えば、アメリカでは80年代、日本でも90年代に入って景気は減速しています。そうした背景を踏まえて、現状を維持することが難しく、変革の必要性は認識されていても何をどうすればいいのかが分からないという人は多いはずです。そうした中で将来を鮮明に、具体的に明示できるリーダーシップが求められているように思います。
日本企業のリーダーシップの実状をどのように思われますか
日本にも様々な企業があり、いろいろなタイプのリーダーがいるのですが、全体的に「よい聞き手」であることに偏っていると感じます。こうしたスタイルは決断までの時間が十分にある安定的な状態では機能しますが、緊急時には対応できません。また、コンセンサス(合意)を得るために個別に説得を試みたり、飲みに連れていったりなどの、いわゆる「根回し」を重視するので、意思決定のプロセスが見えにくいものになりがちです。いずれにしても、環境変化が激しくスピードが求められ、企業経営の透明性が求められる環境の中では機能しにくいリーダーシップといえます。こうしたスタイルには良い面もありますが、他のスタイルも身に付けていく必要があるでしょう。
eラーニングということで、講座作りにどのような工夫をされましたか?
講座の中でも述べていることですが、理論を実務で活用できるかどうかは理論と性格や価値観などの適応性、マッチングが重要です。人間は自分の性格や価値観に合わないものを活用しようとは思いません。そこで、どのような性格や価値観の人が、どの理論に適合するのかといった情報を提供すると同時に、セルフチェックによる自己分析などで自分自身を深く理解するためのツールを加えました。また、書籍などではわかりにくい良い言動・悪い言動などは、映像・音声付きのコンテンツを加えることでイメージを喚起しやすいものにしています。
どのような方に受講していただきたいですか?
基本的には経営者、部課長、係長、主任など「部下を持つ全てのビジネスパーソン」に適合する内容だと思います。この講座を学ぶことで、ものの見方を変え、多様な考え方に触れることで、リーダーシップスタイルの幅を広げることが可能になるはずです。また、若い方で、今部下がいない人でも将来に備えて受講してもらいたいと思います。企業に限らず、政治の世界や非営利組織などでも優秀なリーダーはまだまだ不足しているのが現状だからです。
最後に受講をご検討されているみなさんに、一言メッセージをお願いします。
リーダーシップというテーマは大きく、定義も曖昧になりがちです。そのためについつい学習意欲が萎えがちです。この講座では大きく尊大なリーダーシップというテーマを出来るだけ身近なものに感じてもらえるようにしました。あまり気負わずに気軽に受講してくれれば幸いです。
(掲載:2005年3月)